Windsurfin life


Interviewer 麻沙美 3月11日(木)鎌倉材木座にて 南西9から11M 


M:さてさて、今日は強風吹きすさぶ(素人には強風〜)材木座で、風と戯れながらさやかのウィンド中毒状態を暴きたいと思います!(笑)
ではさっそく、ノーマルなところから。ウィンド歴はどのくらいだったっけ?

S:鎌倉のここセブンシーズのスクールにきはじめたのは6年前の5月。有休をまとめてとって1ヶ月近く集中してレッスンをうけたの。そのころは茨城に住んでたから。6月以降はやっぱりなかなか来れなくて一ヶ月に一度なんとかレッスンをとったかんじだったかな。              


M:じゃあ それがまったくはじめて?

S:ううん、実は20歳のころ ウィンドの店で事務のアルバイトをしてたの。でも、そのころは時間もお金もなかったから 何回か体験でさせてもらったけど、なかなか本腰入れてはできなかったの。そのころからやってればなって思うよ、今は。でも、とにかく少し知識はあったの。

M:マウイに行きだしたのもそのころって言ってたっけ?           

S:そー! でも初めて行ったのはサイパンだったけど。それが私の初海外。お店のツアーに同行したから少しウィンドもさせてもらったんだ。JFNさんなら分かると思うけどそのころはGジャイブができることがかっこよく、それって今でいうレイダウンなんだよね、みんな狂ったように練習してたよ。もちろん半分はお仕事だったから現地の人と接する機会もあって、とにかく 何もかもがカルチャーショックだった。そのころのサイパン空港はホッタテ小屋みたいで ガラスとか入ってない ただただ吹き抜けの建物だったし。そんなに裕福な人は少ないから生きることにまっすぐだったよ、みんな。生活のために日本人と結婚して日本で暮らすことも彼らにとっては一つの選択肢だったみたいで このあたしでさえ空港で一人でいたらなんぱされたの!!でも後で知ったんだけど 現地の人の趣味は太めで黒髪の長い女の子だったらしいよ!?(笑)とにかく とっても印象に残る旅だった。もう一つね、今考えるとすごい不思議なことがひとつ。帰りは一人で日本に戻らなきゃならなかったんだけど 隣に座ったフィリピ−ナのビジネスマンと日本までの3時間 ずっと宗教について語り合いながら帰ってきたの!わたし英語なんてそのころ全く話せなかったのに・・・!どうやって?!

M:ははは!若さだよ!!!

S:確かに!                                

 それで マウイに行ったのはそれから半年後くらいだったかな、そのお店が向こうに支店を出すことになったの。だから、物件さがしや 社長家族の住まいになるコンドミのレイアウトとかで ほんとまたまた普通の観光とは全く違ういろんなこと経験したよ。マウイにはギャラリーがたくさんあって、クリスチャンラッセンとかもその一人だけど

コンドミにかざる絵をさがしにたくさん見て回ったの。そう、とにかく島の端から端までいったかんじ。はじめて運転もしたよ、こわかった・・・車はでかい、逆車線、高速!ガソリンも入れにいったの、一人で。セルフのやつ。そんなの日本じゃまだ見たことなかったから、もちろんやったことないし、見よう見まねでやったら、まんまとホースで水をまくかのごとくガソリンを撒き散らしたよ!

M:あぶなーい!

S:よね!!!でもなんとかできたけど。なにもかもがはじめてでスパムおにぎりにさえ感動したよ。バニラフレーバーのコーヒーとか。そのときもウィンドはちょっとだけさせてもらった。そして はじめてボードやセイルを作る工場とかにも連れて行ってもらった。大してウィンドできない人にはとてももったいないほど貴重な経験をさせてもらったんだよね。

そうそう、その帰りがまた一人だったんだけど、なんとオーバーブッキングでファーストクラスに乗って帰ってきたの!!!何も知らずに搭乗したらシュチュワーデスの人に上に案内されて おどおどしてたら 隣のアジア系のビジネスマンがとても親切に 色々教えてくれたの。それでやっとそこがいわゆるファーストクラスで 私がなぜそこにいるのかわかったの。

M:若い女の一人旅はいろいろツイテルネ!?

S:うん!2度目のマウイの時は もうバイトはやめていて 社長家族のお宅に遊びに行ったの。2人めのお子さんが産まれるのにあわせていってお手伝いをしようと思って。産まれるまでは2歳になる上の女の子と毎日いろんなとこに行って遊んだんだ。買い物したり、映画見に行ったり、公園いったり 町の施設を利用したり。マウイ生活を満喫した。                             

でも、お産の時になって赤ちゃんの病気が見つかって大変なことになってしまったの。母子はヘリでホノルルの専門病院に輸送されて、私たちはすぐ後を追ったの。このときのことはあんまりはっきりと思い出せない、断片的なの。ホノルルの大きな病院、緊迫した空気、お産後だというのに奥さんはもう退院させられてて社長と一緒に毎日病院に行って、わたしは上の子を連れて今度はホノルルの町をバスに乗って探索した。あんな非常時だったのに、動物園にいったり海行ったり買い物したり。でも、もう他になにも出来ることがなくて、とにかく上の子を退屈させないように、心配させないようにってしながら私もがんばって楽しんだ。数日後 ちゃんと退院できて マウイにも帰れたんだ。お友達がベビーシャワーパーティーをしてくれたよ!   

そのあとホノルルに2度立ち寄ったけど なんともいえない気分だった。

M:ホノルルはそれだけなの?

 S:うん、マウイへの乗り継ぎで毎回おりるけどね、もちろん。マウイへは通算11回。行ってる。期間にしておよそ全部で4ヶ月弱ってとこ。今回の留学期間とほぼ一緒なの。

M:そっかー。ところでちょこちょことウィンドはしてたみたいだけど 鎌倉で今回本腰入れてやろうと思ったきっかけは?

S :たまたま仕事の関係でだんなと知り合って、話してたらかれはバリバリのウィンドサーファーだって分かって、それも私がバイトしてた頃すでにもうやってたから色々話が通じることがあって、なつかしいなあって思ってやってみようという気になったの。                  



M:レースをはじめたのは?

S:それは2年目。仕事をやめて実家に帰ってきて、本格的にセブンシーズの会員になってレーシングスクールに入ったの。その頃はコースレースっていう種類の板に乗ってた。クラブ内の定期的なレースに出て、毎週末みんなと練習した。みんなすごく助けてくれたし 練習後の飲みもすごい楽しかった!!!        

M:酒好きは集まるからね!(笑)

S:初めて外のレースに出たのは沼津。すごい緊張したし、怖かった。知らない海って言うのは今でも怖いけど。でもすごーく勉強になった。いつもいつも助けてくれる仲間と慣れた海でしかウィンドしたことなかったから、それがどんなに楽をしていたのか、甘えていたのか、わかった。もちろん、仲間はどこにいたって仲間で常に助けてくれるけど、最初からそれを期待してはいけない、海の上では自分のことは自分で責任を持ってしなくちゃいけないって。最後のレース中その頃の私にはいっぱいいっぱいの風になっちゃって、結局自力で帰れなくて運営船に助けてもらったの。

  それもすごい悲しいやら悔しいやら。

M:海のスポーツだからね、危険はいつだってあるよね。いまもその板に乗ってるの?

S:乗ってない。だんだんレースの形態が変わってきて、私もそれに合わせて乗り換えていったの。風上のマークを目指すアップウィンドというのと 風下にいくダウンウィンドというレース。アップのほうは1Mちかい幅の畳みたいな板に10uちかいセイルを使ってやるの!わたしは今はお休み中だけど。       

M:今日のは?

S:これはWAVEという板。レース用ではなく波のある中で乗る用の板。 

  うちにある道具はだんなのとあわせて ボード6本にセイルが11枚。いわゆるウィンドサーファーの平均だと思うよ。うちは一部屋ボード部屋。    
                

M:ははは、あれで平均なんだ・・・。そこまでするウィンドの魅力ってズバリ!なあに?

S:ズバリ!?なんだろう?そうだなあ、やっぱりゴールがないところ!たとえば今日とまったく同じコンディションに出会うことは二度とないから 今日出来たことが次できなかったり、その逆だったり、絶対ってなかなかない。だからいつも新鮮だし、そんな中で自分の上達を感じられる時は 本当に達成感があるの。そして、どんなレベルのときも そのレベルなりに本当に楽しめるの、満足感があるの。そして、絶対にずるが通用しない。そう思う。                

M:そんなウィンドで一番印象に残っている瞬間は?           

S:瞬間・・・。プレーニングをコントロールできるようになったと感じた時かな・・・。

  プレーニングって何?ってとこだよね、うまく伝わるかな・・・理論的にいえば板が一番接水面積の少ない状態、つまり摩擦抵抗の少ない状態で走ること。ポイントはこの一番ってとこ。最初のうちは一番少ないという状況でなくとも風さえあればこの状態に近い状態で走らされちゃうことも多々あるわけ。でも、自分のスキルを持っていち早くこの一番少ないという状態に持っていくというのが

  一つのハードルだと思うの。そして、それは人が証明するものではなく、自分の感覚がこれだって感じるのよ・・・。Do I make sense? 口で言うのは難しいけど、そうだな、足裏感覚が悟るっていうかんじ?!               

M:ははは、大丈夫、分からないなりに伝わった

  そう、足っていつも裸足なんでしょ、怪我しない?

S:うーん、小さい怪我はしょっちゅうだよ、切り傷、擦り傷 打撲。

M:それは知ってる、顔切ったりうったりしてるもんね。

S:ははは、はい。でもわたしは大きい怪我はないほうだよ。

  だんなは技の練習中にストラップに小指だけひっかかって抜けなくて 指のまたがさけたり、、、珊瑚けって足裏10cmくらいグッチャリ切ったり。わたしもずいぶん血ドボドボになれた。でもって、どんな傷でも一日休めばすぐウィンド再開しちゃうっていうクレージーさになれた。

M:みんなクレージーだよね・・・風さえあれば一日中海にいるんでしょ?!

S:まあねえ。集中力の続く限り。レースとかだと 自分のヒートが終わるまで海に長時間出続けなくちゃいけないこともあるし、長く乗れるにこしたことはないかな?

  でも、私はへたれだから そんなにガシガシではないよ。だんなとかは たぶん風があってもし太陽が沈まなかったら死ぬまであがってこないかも・・・。

M:ははは・・・まさにクレージー(笑)そんなクレージーな人達のなかで、目標とする人や憧れの人は?

S:もちろん、一番の目標でもあり 尊敬しているのはだんな。ウィンドに対する姿勢は誰よりもまっすぐで、誰よりも好きだと思うよ。常に私にウィンドを教え続けてくれる人だし。いつだって、自分ががんがん乗りたいのを我慢して私のペースに合わせたり、一生懸命アドバイスしてくれたりしてる。でもついつい身内だから、そのアドバイス通りできないと悔しくて泣いたりもしたけど・・・あの楽園マウイまでいってもそんなこともあった・・・ははは!でも懲りずにつきあってくれたよ。

  そういう点では 私の周りの先輩方はほんとに懲りずに教え続けてくれてる。今やウィンド界の新星いこちゃんは 同じ頃にはじめたのにどんどんうまくなって、いつも私は後ろをくっついて動いてた、嫌がらずにいつも面倒みてくれて感謝してるよ。とにかく名前をあげたらきりがないけど、セブンシーズのみんなはほんとに大事な人たち!                         

これは結婚式のときの写真。みんな時期をあわせてマウイに来てくれて 幸い結婚式当日は風がなかったので みんな出席してくれたの。

M:ははは、風があったら来なかったわけ?

S:ははは、たぶん?!・・・なんてことはないと思うけど?・・・結婚式はマウイのビーチで 現地のハワイアンの司祭さんがハワイアンスタイルで挙げてくれたの。おもしろかったよ!そのあとはパイアのウィンドサーファーがよく集まるというレストランでパーティーしたの。家族はもちろんだけど、みんなが来てくれたことがほんとにうれしかった。   
                   

M:うん、いい写真だね!

  ではまたまたズバリ、さやかにとってウィンドとは?!

S:私の支え。何があっても最終的にはウィンドがあれば 乗り越えられるかなって。ははは、宗教チックかな?                 

M:そんな楽しそうなウィンドをわたしもいつか体験してみたいと思うのですが、そんな人たちにひとこと!

S:はい、just do it! なんちゃって!!でも ほんと、とにかく体験してみてください!

  最初の段階では 年齢や体力、性別、泳げるかとかは ほとんど関係なく楽しめます。是非 海で会いましょう!!! 麻沙美も早くね!